看護学生は髪色を自由にしても良いのか?
看護学生として看護学校に通っていたり病院実習に参加していると、髪を染めてもよいのか気になることがあるでしょう。
これから看護学生になろうとする方も、どの程度髪の色が決められているのか気になるでしょう。
当記事では、看護学生が髪色を自由にできるのか解説します。
看護学生は髪色を自由にできる
結論からいえば、看護学生は髪色を自由にできます。
看護学校や専門学校の規則にもよりますが、基本的に髪色を自由にできるところが多くなっています。
ただし、いつでも、あるいはどんな髪の色でもよいというわけではないので注意が必要です。
また、金髪やそれに近い明るい髪色、奇抜なヘアカラーはデメリットもあることを覚えておきましょう。
場面別で許される髪色とは?
どのような職業でもそうですが、看護学生の髪色もTPOをわきまえることが非常に重要です。
基本的に看護学生の髪色が自由だとしても、やはり気を付けるべき場面はあります。
いつでも好きな髪色にしていると、思わぬトラブルになってしまう事もあるので注意しなければなりません。
場面別に、許される髪色を見ていきましょう。
入学式・授業中
入学式や授業中は、髪色は比較的自由です。実際に入学式に参加する学生の中にも髪を染めている人は多く、ピアスを付けている方も少なくありません。
看護学生が入学式や授業中に髪を明るい色に染めていても問題ありませんが、デメリットもあります。
それは、明るい髪色にしていると非常に目立つ点です。入学式や授業では、学外講師とも接する機会があるので、目を付けられてしまう恐れがあります。
授業中に答えさせられたり、大した理由もなく注意されたりするかもしれません。
髪を染めたい場合には、日本ヘアカラー協会のレベルスケールで7や8程度に押さえておくのが無難でしょう。もちろん、校則で髪の色が規定されている場合にはそれに従わなければなりません。
演習中
演習が始まると、髪色により注意を払う必要があります。看護技術の演習では、校則に従っていない髪色の学生は参加が許可されないことも珍しくありません。
在籍している学校がどの程度厳しいかにもよりますが、演習の前には校則を確認し、髪色を調整した方がよいでしょう。
指導してくれている先生に髪色や身だしなみについて尋ねておくと安心です。
実習中
実際に病院に行って実習を受ける場合、基本的には黒髪にしておくのがよいでしょう。授業中は髪を染めていても、実習では黒髪に戻すべき理由はいくつかあります。
まずは自分の評価に直結するからです。
看護学生の実習では、病院で働いている現役の看護師が学生を評価していきます。目立つ髪色にしていると、先輩看護師に目を付けられてしまったり、評価を下げられてしまったりする恐れがあります。
さらに患者さんやその家族への印象も重要なポイントとなります。
患者さんやその家族は、将来看護師になる看護学生のために協力してくれます。その際に、髪の色があまりに明るいと、印象が悪くなるケースが少なくありません。
とくに患者さんは高齢者が多く、髪の毛を染めている人に抵抗感がある方もいます。実習をそつなくこなしたいのであれば、実習前に髪色を戻しておく、あるいは黒髪にしておくとよいでしょう。
スプレーを使うのはNG
髪色を自分の好きな色にしていても、実習の前にスプレーを使って黒くすればよいのではないかと感じる方もいるでしょう。
結論からいうと、スプレーを使うのはやめた方が賢明です。
その理由は、実習中看護学生に求められる身だしなみにあります。看護学生は髪色だけでなく、化粧や爪の長さまで、事細かく身だしなみをチェックされます。
清潔感や患者さんに与える印象は非常に重要であるため、看護学生は身だしなみにかなり気を遣うでしょう。
スプレーを使って髪を黒くすると、指や爪、白衣にスプレーの塗料が付着してしまう恐れがあります。黒い塗料が指や爪についてしまうと洗って落とすのが難しく、実習に参加させてもらえなくなるかもしれません。
実習に参加できたとしても、指導する看護師の印象が悪くなるのは避けられないでしょう。不要なトラブルを防ぎたいのであれば、実習の前に髪を地毛に戻すのがベストです。
実習前、実習から就職前に好きな髪色を楽しもう
看護学生は基本的に髪色を自由にできます。
しかし演習や実習が始まると、髪色が厳しく制限されることになるでしょう。
したがって演習や実習が始まる前、あるいはすべての実習が終了して就職する前に好きな髪色を楽しみましょう。