実は重要な検査!腰椎穿刺とは?重要性と手順を解説します!

最近頭がずっと痛い、熱が下がらない、忘れ物がひどくなった!
などほっとけば治るだろうと思っているような症状ほど実は怖い病気が隠れていたりします。
そして気づいたら手遅れ・・・なんてことも。
そんな脳の病気を見つけるためにするのがこの腰椎穿刺です!
腰椎穿刺を行うことによって目には見えない異常が数値で確認できます!

実は重要な検査!腰椎穿刺とは?重要性と手順を解説します!

看護師の役目

腰椎穿刺は基本医師が対応しますので看護師は補助にあたる事が多くなります。
補助となるとそんなに重要ではないのではないか?と考えがちですが、色々な検査をするにあたり看護師さんから事前に説明を受けることによって安心したり、緊張が解けたりととても重要な役割を担っているのです!
今日はそんな重要な看護師さんの役割についてお話致します!

看護師の役目

腰椎穿刺とは?

腰椎穿刺とは脳脊髄液という脳と脊髄の周りに溜まっている無色透明な液体をとるための検査です。
この検査では、患者さんの腰から針を刺し背骨の後ろにある脊柱管から脳脊髄液をとっていきます。
脳脊髄液は脳や脊髄からでた成分が多いためのこの髄液を調べることでどのような病気が潜んでいるかがわかるのです!

この検査にあたってまずしないといけない事は患者さんへの説明です。
腰椎穿刺と言われても一般の人はどのようなものなのかはわかりません。
腰椎という言葉がある以上とても痛い重要な検査なのか?と思う人も多いでしょう。
でも実際はそこまでの痛みは伴わず、局部麻酔をして行います。
その内容を伝えるのもとても重要な役目です。

何を目的として検査を行うのか、この検査を行う上でどのようなリスクがあるのか。
もちろん検査後に起きる可能性のある低髄圧症の説明も忘れずに行いましょう。

腰椎穿刺とは?

検査前の処置

処置中に牽引性の頭痛などで嘔吐してしまう方もいらっしゃいますので検査の際は2時間ほど前から飲食は控えてもらいましょう。
また腰椎穿刺をしている30分~1時間の間は動くことができませんので排尿などを済ませて頂き検査前のバイタル測定も忘れずに行いましょう。
そして必要物品をしっかり揃えてスムーズに検査を行える様準備していきます。

検査前の処置

必要物

  • ルンバールセット
    (穿刺針(三方活栓付)、注射針(18G、23G)、マイメーター(圧力計)、滅菌試験管(検査項目を確認して必要本数準備する)、穴あき滅菌布片(ドレープ)Etc・・・)
  • 蒸発皿
  • 防水シーツ(処置用シーツ)
  • 滅菌攝子、滅菌手袋
  • 消毒綿球、消毒カップなどの消毒セット
  • キャップ、マスク、滅菌ガウン
  • シリンジ(5ml、10ml)
  • 滅菌スピッツ3~4本
  • 固定テープ
  • ビニール袋、膿盆、鋭利物(医療物)廃棄ボックス
  • 局所麻酔薬
  • 滅菌試験管(検査項目を確認して必要本数準備する)
  • 圧棒
  • 造影剤
  • 滅菌ガーゼ、ばんそうこう、血圧計、パルスオキシメーター

病院によっては数や必要物は変わってきますが、基本的に必要になるものをまとめておりますのでよければ参考にしてください!

検査の手順

まずは患者さんにベッドに横になってもらい膝を抱えこむようにして背中を丸めてもらいます。
この際にできるだけ両ひざをくっつけてもらい胸の方にぐっと引き寄せてもらいましょう。
その際に同時にベッドの高さを調整して医師が施術しやすい位置、態勢にしておくのも大切です。
そして腰の骨や背骨の位置を確認して刺す位置とその周辺を消毒します。
その後医師が施術を行いますが、造影剤などを使う際は体調に変化が起こることもありますので必ず患者さんの身体を支えながら声かけをしながら意識状態を確認してください。
また施術後も低髄圧症の頭痛が生じる事があるため、枕を外した仰臥位の状態で1~2時間安静にしておいてもらいましょう。その際には必ずナースコールを手元に設置して何かあれば押してもらうよう説明を忘れずにしましょう!

その後特に異常がなければバイタルサインを測定して意識レベルや瞳孔、頭痛や吐き気などなければ安静解除となります

施術中の手順

  1. あらかじめ用意しておいたキャップ、マスク、滅菌ガウンなどを着た後ルンバールセットを渡し局部麻酔の準備を進めてください。
  2. そのあとシリンジ、注射針、薬液の順に渡します。
    その後医師がスパイナル針を穿刺してる間は患者さんにしびれや痛みなど違和感や気分が悪くなっていないか声かけしてください
  3. 医師が測定した初圧、終圧をメモ、確認する。
  4. クエッケンシュテットテストを行う場合、頸静脈の圧迫をしてください。
    また髄液採取の際には滅菌スピッツを渡してください
  5. 三方活栓を用いて医師が薬液を吸う事もありますので事前に方法を確認しておいてください。終了後はガーゼをあてて上から絆創膏で圧迫固定してください。

いかがでしたでしょうか?
患者さんは看護師の事前の説明で不安を取り除き、施術中の看護師の声かけで安心感を得ています。
そして施術中の手順と器具類の受け渡しをスムーズに行う事で時間の短縮となり、患者さんの負担を最低限に抑えることもできるのです。
心身共に患者さんの支えになれる看護師のお仕事はすごいですね!!!


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