最終章!患者さんが元気になるために!術後のケアと患者さんのこれから

前回までは術前術中の看護のお話をさせて頂きました。
術前は患者さんの精神的なケアを中心に、術中は術後できるだけ体に負担が残らないことを中心に看護をしていきますが、術後に関しては「どうすれば患者さん自身がもつ治癒力が最大限に発揮できるか」を中心にケアを行います。

もちろん手助けは必要になっていきますが、過度な看護は最悪の場合自己治癒能力の妨げになってしまいますのでバランスが大事になります。
早期回復できるよう援助を行いましょう!

最終章!患者さんが元気になるために!術後のケアと患者さんのこれから

術後のケア

まず忘れてはいけないのが患者さんの観察です!
ここに関しては術前も術後も変わりませんね!
ただ術後に関しては合併症のリスクもあるため些細なことでも見逃さないようにするのが一番です。気にしすぎと思わず、もしなにか異変を感じたらすぐに確認しましょう。

また侵襲度の高い手術を受ける方や基礎的な合併症を持っている方、脱水や栄養状態の悪い方、高齢者などリスクがもともとに高い患者さんの場合は術後の回復に時間がかかることも多くなります。
出来れば術前からできる限り状態の改善を図り管理や看護計画を作ったほうがいいでしょう。

最終章!患者さんが元気になるために!術後のケアと患者さんのこれから

そして術後は麻酔や外科的侵襲により個人差はありますが、体に変化が起きます。
内部環境も乱れやすく消化器系や循環器系にも注意が必要です。

特に気を付けてほしいのが

【呼吸】呼吸数や深さ、呼吸音や呼吸のリズム、気道の状態や胸郭の動き等
【循環】バイタル、爪の色、四肢の温度、心電図、排出物の有無や量、カテーテル等

他にも意識が安定しているか、出血はしていないか、痛みはあるか等、できる限りの情報を会話などから得るようにしましょう。
その時に枕元にナースコールが置かれているか毎回忘れずに確認しましょうね!
そしてドレーン管理なども必要になりますが、こちらに関しましては以前にお話をさせて頂いているので省略します。

最終章!患者さんが元気になるために!術後のケアと患者さんのこれから

いかがでしたでしょうか?

術後は通常の看護はもちろんの事、患者さんがこれから元気になっていくためのステップのお手伝いをするという役割もあります。
遠からず、近からずの看護が求められるシーンではありますが、段々と元気になっていく患者さんを見ていると嬉しいという声の方が多いので、緊張する手術期ではありますがスキルアップと患者さんの笑顔の為に頑張ってもらえると嬉しいです!


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