関西 / 京都府 / 京都市東山区本町15-749 京都第一赤十字病院 (日本赤十字社)
Staff Voice

働く人の声

看護部には様々な看護に対してのリーダー会が行われています。 今回は「スキンケアリーダー会」の様子をお届けします!
京都第一赤十字病院 (日本赤十字社) 関西 / 京都府 / 京都市東山区本町15-749 スキンケアリーダー会のOJT
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看護学校

体位変換とエアマット体験

この日の参加者は病棟から、新人さん2名、スキンケアリーダー1名、褥瘡対策看護認定看護師1名が講師として入りました。
はじめのお話を聞く新人さんは、ちょっと緊張気味…
研修のスタートは「体位変換」からでした。
たくさんあるクッションの中から、患者さんが楽な姿勢になるように体位を調整します。
新人さん2名が交代ベッドに寝ころび実際に体験。
「この姿勢だと、しんどいかも…」「このクッションとっても安定する!」など患者さんの目線に立ってリアルに感じました。
「どうしよう…」と困った時はすぐさま病棟の先輩や認定看護師がサポートに入ります。

次の体験はエアマットについて。
リハビリテーション中の患者さんに欠かせないのがエアマット。
現在院内には3種類程のエアマットがあり、部署によって必要性を考え選択しなければなりません。
マットに寝転がった瞬間、「全然違う!」と思わず声が出るほど、感覚が違います。
「クッションもエアマットも患者さんに合わせて選択することが大切」と認定看護師のアドバイスを熱心に聞いていました。

新人看護師の言葉

今回の体験を受けて…
「自分が実際に体位変換を体験することで、患者さんの気持ちが少しわかった気がします。少しの工夫で安楽の差がこんなに変わってくるんだ!と感じました。」
「様々な形のクッションからその方に合ったものを選ぶのが難しかったです。病棟にないクッションもあったので、必要性を感じました。」
と多くを学んだようでした!

スキンケアリーダー会所属看護師の言葉

駒井 さくらさん
今年の4月からスキンケアの委員会に入りました。
褥瘡という目線からの気付きを委員会で学んでいるところです!

現在の病棟ではご高齢の方が多く、皮膚が薄く、弱くなっていたり、抗がん剤治療をされている患者さんが多いので、皮膚ケアも個別性に合わせて行っていきたいと考えています。
新人さんにはこのような研修がありますが、ベテランの看護師も知識として周知されるよう、病棟全体に周知していけるように取り組んでいきたいです!

皮膚・排泄ケア認定看護師の言葉

澤田 由紀子さん
以前まではこのような研修は各部署に一任していていましたが、実際にベッドサイトで患者さんの様子を伺うと、褥瘡対策が病棟内に浸透していないな…という印象を持ちました。
そこで、私たち認定看護師が直接、各部署数名ずつでも直接指導を行い地道に積み重ねていこうとこのような形の研修として取り組んでいます。
18部署全ての部署を今回の体験型でOJTをしています。

当院では様々な委員会があり、「スキンケアリーダー会」の他にも、「クリティカルリーダー会」、「NSTリーダー会」、「がん看護リーダー会」など。
これはラダーレベルⅠの看護師が部署内研修をできることを目的としており、それぞれの分野の基礎的な看護の習得を目指しています。
リーダー自身もスキルアップし、ここで学んだことをどんどんと部署で広めて、活かしていってほしいです。
私たちもどんどんサポートしていきたいと思っています。

スキンケアは日々のケアの基本的な部分。
それぞれが除くようにならないように適切な観察ができ、皮膚トラブルなく、褥瘡が起きない現場を目指していきたいですね。
このような活動を積み重ねていけば、院内に知識を持ったスタッフが増え、周知率も上がってくると期待しています。