東北 / 宮城県 / 石巻市蛇田西道下71 石巻赤十字病院
東日本大震災を乗り越えて
石巻赤十字病院 東北 / 宮城県 / 石巻市蛇田西道下71 三浦 裕貴
役職
新人
卒業校
石巻赤十字看護専門学校

 東日本大震災発生時、私は看護学校の一年生でした。
今まで経験したことのない大きな揺れに襲われ、校舎は津波に飲み込まれました。
幸い学生の負傷者はいませんでしたが、避難先で私たちが目にした光景は、今でも忘れることができません。
津波にのまれた人、親を探して泣いている子供、寝たきりの高齢者など様々な方がいました。
必然と処置や看護が必要とされる中、私が実感したことは何もできない「自分の無力さ」でした。
そのことから私は今回の災害のような緊急時でも対応できる看護師になりたいと思うようになりました。
 そして震災後、石巻赤十字病院の活動記録を見て、「赤十字」の職員の災害時の迅速な活動から、「この病院で働けば、災害時でも対応できる看護師になれる」と確信し、就職を決意しました。
今はまだ駆け出しで、学ぶ事も多々あり、先輩方に多大なご迷惑をかけていますが、プリセプターの先輩をはじめ、チームの先輩方に支えられながら、日々の業務を覚えています。
まだまだ、災害時に活躍できるような看護師にはなれませんが、近い未来に起こるであろう災害時には赤十字の看護師として活躍できるように日々頑張っていこうと思います。