以前勤めていた病院は結核指定医療機関、HIV拠点病院だったため、感染症が身近にありました。感染症はよくわからないから余計に怖いと感じるし、また、感染対策は次々と変化し、何が正しいのかもわからず自信もありませんでした。しかし勉強をしていく中で、実際に隔離されている患者さんやそのご家族の方が不安で怖い思いをされているとわかって、正しい知識をもって感染症の正しい対処の仕方を知ることによって、患者さんもご家族も、そしてスタッフも安心して病気に向き合えるのではと思いました。また、勉強したことをしっかり人に伝えたいと感じ、伝え方も勉強したいと考え認定資格の取得を目指しました。

当院では感染制御部門に専従しています。感染対策から予防、そして感染がおこった場合は二次感染の予防も見ています。その活動は患者さんやご家族、医療スタッフはもちろんのこと、院内の清掃の方や事務の方まで、院内のすべての方を対象としています。
感染制御部には認定看護師の私とドクターが専従スタッフとして所属していて、ドクターは感染症の診断と治療を、私は感染対策を主な役割とし、それぞれ役割分担しています。他には薬剤師さん、検査技師さん、事務の方が所属していて、サーベイランスのため対象の病棟へ行き、週に一度はラウンドを行うなど、チームでの活動を行っています。

当院の看護部は認定看護師の活動をとてもバックアップしてくださり、どの病棟でも快く受け入れてくださるので気軽に行くことができ、問題を直接聞けますし、スタッフの方もまじめに取り組んでくださるので、私も指導のやり甲斐があります（笑）
また、専門・認定看護師が集まる会議もあり、そこでは情報交換はもちろんのこと、一人の患者さんについてそれぞれの専門分野から違った視点で話し合ったり、お互いに協力したりできます。皆とても仲がいいです。
認定の資格を取得したのになかなか活かせない現場がある中で、当院には大いに活躍できる環境だと思います。

当院は16年たっているとは思えないほど隅々まできれいに維持されていて、壁のポスターの貼り方まで意識されている病院です。また、看護師の服装や立ち振る舞いなども『住友ブランド』を意識されていて、とても上品な雰囲気のある病院です。そんなきれいな病院の中で、「もらわない・移さない・運ばない」を信条として感染対策を行っていて、スタッフ一人ひとりにもそういった意識付けをしていきたいし、育てていきたいと思っています。
看護師は人とのつながりが大きい仕事ですので、大変なこともありますが非常にやりがいもあります。一緒に働けることを楽しみにしています。ぜひ一緒にがんばりましょう！

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