私が看護師になりたいと思ったのは、高校生の時でした。私は人と接するのが好きであり、人助けをしたいという気持ちがあったので、患者さんと一番距離の近い看護師になろうと決めていました。そんな私が学生である時、あの東日本大震災がありました。私が通っていた学校は、港の方にあり津波の被害を大きく受けました。職員及び学生は近くの小学校に避難し、そこで被災した方々の救護を行いました。その当時1年生であった私は知識も技術もなく、手伝えることは少ししかありませんでした。「少しでも力になりたい！もっと多くの人を救いたい！」と強く思い、改めて看護師になろうと強く決心しました。そして、その決心が揺らぐことなく看護師になることができました。石巻赤十字病院は被災時、唯一機能できた病院で、救護活動など様々な活動を行っていました。知識も技術もなかった私は、当時何もできず【無力】を痛感しました。災害救護の知識、技術を身に付け、次に起こるであろう災害時には前回の反省も踏まえて「地域の命を少しでも救いたい！」と思ったので石巻赤十字病院を志願しました。看護師になり仕事を始めたばかりで、困惑することや落ち込んだり、壁にぶつかってしまうことも時にはありますが、先輩看護師からの励ましの言葉や、同期と話しをすることで"乗り越えていかなきゃ"と考えることができます。看護師になりたい気持ちと、きっかけ、目標を持ち続けていくことこが大切だと思いました。最後に患者さんの笑顔を見るたびに、私は看護師を目指してよかった！と思います。